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さわやか早朝ハワイの過ごし方 比嘉景子
ゲートに着いた頃はまだこんなに真っ暗

 6月に梅雨空の日本を脱出して、青空のハワイへ行って来ました! 今回の旅のハイライトは、アロハ・アイナ・エコツアーの「おはようダイヤモンドヘッド・ツアー」の参加。これまでワイキキから眺めるだけだったダイヤモンド・ヘッドに登ってみよう!と申し込みました。自分達だけでは、のんびりした楽園での早起きも挫けてしまうかも? でもこのツアーなら、日本語を話すガイドさんがホテルまで向かえに来てくれるので、レンタカーを借りていなくても大丈夫! それに、少人数よりもグループで登った方が楽しいに決まっています。「おはようダイヤモンドヘッド・ツアー」は毎週土曜日に催行されていて、ダイヤモンドヘッドに登った後は、カピオラニ・コミュニティ・カレッジ(KCC)で開催されているファーマーズ・マーケットへ行きます。最近は雑誌のハワイ特集でも必ずと言っていいほど紹介されるこの朝市は、毎週土曜日の午前7時30分にスタートします。今回の旅の日本出発を金曜日にしたのも、土曜日のKCCファーマーズ・マーケットに行くためと言っても過言ではありません!

途中の見晴台にて
だんだん日が昇ってきました!

 前日の夜は、ローカルの知り合いから、「ダウンタウンのクラブで月に1度のイベントがあるんだけど、一緒に行かない?」と誘われたのですが、「明日は朝5時過ぎからダイヤモンド・ヘッドに登りに行く予定だし、夜遊びせずに早めに寝たいから、せっかくだけどやめておく」とお断りしたところ、「なんでそんなに早くから・・・」と絶句されてしまいました。出会いのチャンスをパスしてでも、早朝から登山(というと大げさ?)に挑むとは! 毎日見る景色の中にダイヤモンド・ヘッドが組み込まれているローカルの彼等にしてみれば、理解しがたい選択だったのかもしれません。でも誰がなんと言おうと、この旅の幕開けは「ダイヤモンド・ヘッド登頂→KCCファーマーズマーケット満喫」と決まっているのです! 前夜は、カラカウア通りでパン・パシフィック・フェスティバルのブロック・パーティーが行われていたので見物に行き、屋台で美味しいプレート・ディナーを食べてコンドミニアムに戻り、早めにベッドに入りました。しかし、時差ボケなのか、いよいよ楽しみにしていたイベントがやってくる! と興奮していたのか、なかなか眠ることができません。おまけに夜には雨が降り出し、ラナイから外を見てみると道路がかなり濡れているようでした。「こんなに楽しみにしてきたのに、これで明日、雨だったらどうしよ〜」と心配になりつつ、なんとしてでも眠らなくては!と必死で目をつぶることしばし・・・やっと眠りにつくことができ、4時半のモーニングコールでばっちり目が覚めました。慌てて外を見ると雨は既に止んでいて、一安心。淹れたてのコーヒーを飲みながら、5時15分のお迎えに向けてササッと準備をしました。予約メールで、アロハ・アイナ・エコツアーズのカイル・オノさんから歩きやすい靴と肌寒い場合があるので羽織るものを持ってくるように、と言われていたので、Tシャツの上からパーカーを羽織ります。リュックには、マーケットで使う買い物バッグと、カメラ、そしてメモ帳を入れて、集合時間の5分前にはホテルのロビーへ。すでにカイルさんがお迎えに来て下さっていました。

頂上から見たワイキキの町並み
爆発によって溶けた珊瑚が、まるでダイヤモンドのようにキラキラして見えます

 バンに乗り込んで、一路ダイヤモンド・ヘッドへ。ゲートは午前6時30分に開くのですが、たいていその30分前くらいにはにオープンするのだとか。この日の日の出時刻は5時49分。冬の日の出時刻は7時台なので、頂上から日の出を眺めることも可能です。とりあえず車を止めてゲートが開くのを待ちながら、カイルさんがダイヤモンド・ヘッドが形成された歴史を教えてくださいました。ツアーに参加しないとなかなか知ることができないことばかり! この日はなんとめったに見ることができないフクロウの姿を見ることもできました。ダイヤモンド・ヘッドは米陸軍が所有していて、軍事基地でもあります。そのため、3本あるトンネルのなかで、私達一般人が利用できるのは1本だけ。2ヶ月にもわたる噴火で完成したダイヤモンド・ヘッドですが、なぜダイヤモンド・ヘッドと呼ばれているかご存知ですか? ダイヤモンド・ヘッドは約30万年前に爆発した火山の噴火口なのですが、その昔、ハワイを訪れたイギリス人の捕鯨船乗組員が火山の水蒸気爆発でできた輝く水晶を見て、ダイヤモンドだと思ったところから来ているそうです。もともとダイヤモンド・ヘッドがあるあたりは海だったのですが、火山で珊瑚が溶け、ガラス質の成分が固まってキラキラとした光を放つのです。捕鯨船の乗組員達は、ダイヤモンドを掘って大金を得れば辛い捕鯨船上の暮らしともおさらばできる! とさぞかし喜んだことでしょう。全くの勘違いで終わってしまったのですが。しかし、今でもキラキラした地層を見る事ができますよ。カイルさんが、「ここにキラキラが見えるのが分かりますか? 頭をゆっくり左右に揺らすとより見えやすくなりますよ」と地層を指差して教えて下さいました。何気なく通り過ぎてしまいそうな途中の見晴らし台にありますので、ぜひ実際に見てみて下さい。「あまり大人数でユラユラしていると、ちょっと怪しいグループかと思われます・・・」とカイルさん。確かに皆で「お〜、本当だ! 見える〜!」と騒いでいる姿を傍から見ると不気味ですよね。ダイヤモンド・ヘッドという名前も、これはアメリカ人がつけたもの。もともとはハワイ語でレーアヒ、と呼ばれていました。アヒはマグロの意味なので、頂上がマグロの額のように見えたからだそうです。フラをされている方なら一度は聴いたことがある、カイマナヒラ〜♪という歌は、ダイヤモンド・ヘッドについて歌っていますが、これは「ダイヤモンド・ヒル」をハワイ語風に呼んだものなので、本来のハワイ語名とは異なります。現在は、米軍が所有しているダイヤモンド・ヘッドですが、カイルさんによると、古代ハワイアンの人々は、この場所ををマナが宿る大変神聖な場所としていたため、5つものヘイアウもあったそうです。もちろん今ではヘイアウを訪れることもできません。

燃やすと独特のいい香りがするキアヴェの木

 ダイヤモンド・ヘッド頂上へ登る道は1本しかないため、遅い時間に行くと混み合うことも。気持ちよく自分のペースで登りたいなら、早めに出発することをお勧めします。日頃の運動不足のせいか、2.2キロメートルの道のりは途中かなり辛く感じました。第一次世界大戦中は、今よりもっと舗装されていないこの道を、ロバや馬に物資を乗せて運んだなんて、どれだけ大変だったのか、想像もつきませんね。途中の薄暗いトンネルの中にある手すりはさびているため、明るいところに出てきて手を見ると、赤茶色になっていてびっくり。汚れても気にならないような服装で出かけた方が良さそうです。トンネルやらせん階段を登りきると、第二次世界大戦時に軍隊が設置していたという大砲置き場を見る事ができます。ダイヤモンド・ヘッドは、見晴らしが良いという点から、当時の軍隊に取って大切な基地でした。三角測量で敵の艦隊への距離を測り攻撃することができるとのことですが、実際には一度もここから発砲されたことはないそうです。こんなことまで説明してもらえるなんて、カイルさんと一緒に登ることができて本当に良かったなぁ、と思いました。頂上に登ると風が心地よく、眼下に広がるワイキキの街にすっかり見入ってしまいました。遠くには、ハワイ大学のスタジアムやマノアの森も見えるので、濃い緑の世界とワイキキのホテル群のグレーが対照的でした。この日は、ワイキキの波も随分高く、朝早くから波に乗るサーファー達の姿が見え、また青い海には、先日就航を始めたフェリーやクルーズ船の姿もありました。この景色を見ていると、辛かった道のりを忘れ、朝早起きして良かったな〜! と思えてくるので、大満足です。下りもそれなりにしんどいですが、気分はスッキリ。カイルさんが途中で、いろいろな植物について説明して下さるのもとっても楽しかったです。途中ですれ違う方々とも「おはようございます」と挨拶したりして、まるで日本の山登りのよう。途中で、立派なキアヴェの木を見る事ができて、これでBBQをすると美味しくなるのか〜と想像してお腹がすいてしまいました。私達が駐車場に戻った頃にはかなりの台数の車が停まっていて、多くの方が頂上を目指して出発していました。入り口の看板前で記念撮影を済ませたら、いよいよKCCファーマーズマーケットへ出発です!

早くも大賑わい。ローカル率が非常に高いマーケットです

 この日はラッキーなことにダイヤモンド・ヘッドのゲートが早く開いてスムーズに登山出来たため、予定より早めにKCCに到着しました。カレッジ内の駐車場の一部を使って開催されます。ローカルにも観光客にも大変人気があるため、駐車場は朝早い時間からすぐにいっぱいになってしまうそうですが、今回は入り口に近いところに車を停めることができました。このファーマーズ・マーケットで販売される商品は全てハワイ産のものなので、安心して買い物をすることができますし、ハワイならではのお土産を探すのにもぴったり。中には既にたくさんのお客さんがいて、早くもすごい賑わいでした。入り口近くに野菜を販売しているお店があったのですが、既に長い行列が! マーケットの中は個人で見て回る事も可能ですが、毎週ツアーでマーケットに来ているカイルさんは美味しいお店も良く知っておられるので、まずは一緒にぐるっと一周して、オススメを聞くのも楽しいですよ。私は、以前雑誌で見たジンジャー・エールが飲みたい! と思っていたので、真っ先にそのブースに向かいました。お店は7時半の笛の音を合図に販売を開始するので、「あと5分くらい待ってね」と言われ、近くの花屋を見たり、カイルさんとおしゃべりを楽しんだり。

待望のジンジャー・エール!
KONISHIKIの故郷・ワイアナエで育ったオーガニック・ベジタブルのお店
ハワイアン・チリのお店は行列が出来るほど大人気
キレイなアンスリウムもたくさん売られていました

 笛の音が聞こえたら、待ってましたとばかりにジンジャー・エール屋さんへ。日本で飲み慣れている甘い炭酸のジュースと言うよりも、ピリっと辛くてとってもすっきりした味で美味しかったです。ジンジャー・シロップは、ボトル詰めでも販売しているので日本に持ち帰ることも可能です。その他にも100%コナコーヒーのお店もあり、早起きしたローカル達がこぞってフレッシュなコーヒーを買い求めていました。開店直後にサラサラとシャワーが降ったのですがすぐに止み、眩しい朝日の中でのんびり一つ一つお店を見ていきました。どのお店もとっても個性的で、美味しそうな商品ばかり。野菜やフルーツのお店はいくつかあるので、値段や品物を見比べて買い物をすることが出来ます。「マンゴーの美味しい季節だから、フルーツのお店を見てみよう」ということで、アップル・マンゴーを2つ、ヒロ産のライチそしてパパイヤを買いました。その他にも、日本でチェックしてぜひ買いたいと思っていたパール・シティから出店しているかわいい日系人のおじいちゃん2人のお店では、瓶詰めのジャムやリリコイなどのフルーツを使ったバターやクリーム・チーズが売られていて、しかもその横には「MOCHI」の文字が! 色とりどりの大福のような和菓子が売られていました。このお店は試食ができるのですが、どれも美味しくて、どれにするかさんざん迷った末、3つ買ったら割引になるという文句に釣られて、帰りに荷物が重くなるだろうな…と思いながらら3種買うことにしました。さらに、部屋のラナイでゆっくり食べようと、名物のフライド・グリーントマト、カイルさんオススメのバレというベーカリーでバナナブレッドと紫芋のペーストリー、スパムむすび、ポチギーズ・ソーセージのホットドッグなどを次々に買い込み、バッグはどんどん重くなっていきました。ジンジャーやアンスリウムなどキレイな花もたくさん売られていて、ローカルの人たちが鉢植えを買っていくのを見ていると日本に持ち帰ることができないのが残念でしたが、切花をいくつか買ってコンドミニアムに飾れば滞在中も楽しめたのにな、と思います。次回はぜひ、ハワイらしい花を買って楽しみたいです。ハワイではまだエコ・バッグがあまり普及していない、と聞いていたのですが、マーケットに来ているローカルたちはほとんどマイ・バッグを持っていましたよ。私も日本からいつも使っているバッグを持ってきていたので、買ったものはその中に入れるようにしました。また、当然ですが、マーケットではクレジットカードやトラベラーズチェックを使うことはできませんので、キャッシュを用意していく必要があります。ホテルやコンドミニアムによっては、フロントでトラベラーズチェックを現金化してくれるところもあるので、前日に準備しておくと良いでしょう。

ペーストリーから食パンまで豊富なラインナップ。バナナブレッドはおやつにもぴったり
迷った末に3つも買ったパール・シティのジャムのお店

 アツアツのうちに食べてしまおうと買った朝ご飯の中から、ポチギーズ・ソーセージのホットドック(お店で半分に切ってくれるので、シェアするのに最適)を取り出して、ガードに座って買い物客を眺めながら食べたのですが、とっても美味しかったです! 集合時間になったので、駐車場でカイルさんと他の参加者の方と合流して、宿泊先まで送ってもらい、ツアーが終了しました。せっかくだからもっとゆっくり見たい! という場合は、マーケットでの解散も可能です。コンドミニアムに戻ったら、ラナイのテーブルに買って来た食料を並べて、海を見ながら朝食を楽しみました。時計を見ると、まだ9時前! ダイヤモンド・ヘッドにも登ってファーマーズマーケットにも行って、おいしい朝ご飯を食べて、まだこれから一日たっぷり楽しめるのかと思うとなんだかとっても得をしたような気分でした。

 あの日、ハイキングを体験してからというもの、ワイキキのビーチからダイヤモンド・ヘッドの勇壮な姿を見ると以前よりずっと特別な存在に感じられました。これから初めてハワイへ行かれるという方も、何度もハワイに行っているけれどまだ一度も登ったことがないというリピーターの方、どちらにもお勧めできるアクティビティです。ぜひ、朝の心地よい風と頂上からの素晴らしい眺め、そしてKCCファーマーズマーケットでの美味しいローカルの味を楽しんで下さい!

KCC名物のフライド・グリーントマト
KCCファーマーズマーケットで買ってきたものを、コンドミニアムのラナイでゆっくりいただきました

アロハ・アイナ・エコツアーズ
おはようダイヤモンド・ヘッド・ツアーのお申込については、こちらをご覧下さい。
http://www.alohaainaecotours.com/

KCCファーマーズマーケット
サイトにはその週に出店するお店のリストが掲載されるので、お目当てのお店がある場合は事前にチェックすることもできますよ。
http://www.hfbf.org/FarmersMarketKCC.html

(掲載日:2008年8月21日)


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