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サンゴ礁のサカナ(1)
近藤純夫
フムフムヌクヌクアプアア
フムフムヌクヌクアプアア
 フムフムヌクヌクアプアア(Humuhumu nukunuku apua'a / reef triggerfish / タスキモンガラ / モンガラカワハギ科)は、1984年にハワイ州議会で議決され、 5年間の期限付きではあったものの、ハワイ州の魚と決められました。しかし、その後期限が過ぎてもこの議案は再審議されなかったため、現在でも暫定的な代表として位置づけられています。 フムフムヌクヌクアプアアはハワイの海ではそれほどポピュラーというわけではありません。 サンゴ礁に生息しますが、他の熱帯魚と違って警戒心が強く、あまり人前に現れないからです。それにもかかわらず、この魚が州の代表とされているのにはいくつかの訳があります。

サンゴ礁に生息するが警戒心が強く、近くで観察しにくい
 ハワイでは火の女神ペレがとても有名ですが、神話のひとつによれば、ペレはかつてカマプアアという神と夫婦でした。カマプアアはブタの化身であり、夫婦げんかで形勢が悪くなると、ブタに変身して逃げ出すのでした。 しかし、ペレの怒りが治まらず彼女が噴き出す熔岩で退路を断たれると、カマプアアは魚に変身して海に逃げ込んだのでした。 その魚がフムフムヌクヌクアプアアというわけです。
 この長い名前は「ブーブーと鳴くブタ」という意味ですが、その理由は、捕まえるとブタのようにブーブーと鳴くためです。 ちなみに、フムフムヌクヌクアプアアはもっとも長いハワイ名の魚という説がありますが、実際にはラウウィリウィリヌクヌクオイオイ(フエヤッコダイ/オオフエヤッコダイ)のように、州の代表よりも長い魚名はいくつかあります。 また、モンガラカワハギ(Trigger fish)の仲間はみなフムフム(humuhumu)の名が付きます。

 モンガラカワハギは体長約30cmほどの魚で、サンゴ礁に住みつき、強力な歯でウニやカニ、海藻を食べます。ブダイと同じく、食べたサンゴは排出されて砂となり、それが蓄積してビーチを形作ります。かつて先住ハワイ人はこの魚を、食用魚を調理する際の燃料として使用したということです。日本では紀伊半島以南に広く分布しています。

コイのような触手を持つクム
 左右にコイのような触手があるクム(kumu / whitesaddle goatfish / ホウライヒメジの仲間 / ヒメジ科)は、外観が教師のように見えたのか、昔から他の魚とは別格に扱われてきました。 フラを教える師はクム・フラと呼ばれるように、クムには「教師」とか「基本となるもの」といった意味があります。 その昔、魚のクムはフラの儀式やカヌーの進水式などに捧げ物として使われたと言われていますが、儀式用の魚の代名詞だったクムは、やがて「約束事を伝授する師」という意味に転化したのかもしれません。 ちなみに、クムフラのクム(kumu)と魚のクム()は表記も発音も微妙に異なります。

 クムはハワイ固有種で体長約45cmと大型の魚です。サンゴ礁や礁湖などに住み、日中は小さな群れをつくって泳ぎますが、警戒心が強いため、人の目に触れることはあまり多くありません。 夜は単独で行動し、カニやウニなどを食べます。伝説とは裏腹に、この魚は飼料として使われることがあります。日本ではクムの近種であるホウライヒメジが伊豆や伊豆七島に分布しています。

6本の触手が特徴のモイ
モイはいまも禁漁期間が設けられている
 モイ(moi / six-fingered threadfin / ナンヨウアゴナシ / ツバメコノシロ科)は、ハワイ歴代の王が大変珍重した魚で、海産物につきまとうさまざまなカプ(タブー)のせいで口にする機会が少なかったため、早くから養殖を行った魚のひとつです。 今日では商業ベースの養殖が根づきレストランのメニュに登場することも多くなってきました。
 成長すると体長が45cmにもなる大型の魚ですが、白身の味はとても繊細で、地元で魚の王者と評するのも理解できます。 写真では見えませんが、右のポスターを見てわかるように6本のヒゲ(触手)を持っていて、これが英名の由来になっています。




 次回はサンゴ礁のサカナ(2)と題してブダイの仲間を紹介します

鳥たちの世界 (1)

鳥たちの世界 (2)
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