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渓谷の魅力(2) ワイメア渓谷
近藤純夫
ワイメア渓谷とワイアレアレ山

 カウアイ島はハワイ主要8島のなかではもっとも古い島で、地質年代は550万年から600万年と言われています。かつて溶岩の不毛地帯だったこの島は、長い歳月をかけて風雨が島を浸食した結果、豊かな土壌が出現し島全体が緑に覆われて、ガーデンアイランド(庭園の島)と呼ばれるにいたりました。

ワイメア渓谷の展望

 浸食の激しさは北西海岸のナパリコーストと、その南に位置するワイメア渓谷でとくにはっきりと表れています。この渓谷は島全体が風雨に浸食された結果なのですが、カウアイ島はゆっくりと島全体が東西に分裂していて、ワイメア渓谷は断裂の影響も受けているのです。数百万年という単位が必要ですが、カウアイ島は遠い将来、ふたつの島に分裂する可能性を秘めています。

州鳥のネネ(ハワイガン)

 ワイメア渓谷の展望台は国道550号線を登り、コケエ州立公園へ至る手前に3カ所ほどあります。対岸に見える縞状の模様は火山砕屑岩の重なりですが、ダイヤモンドヘッドのように、噴火によって多量の火山灰が降り積もる場合を除けば、このような縞模様は溶岩流によってつくられることは考えにくい面があります。どの島にも、これまでの地質学では説明のしにくい自然がありますが、ワイメア渓谷の地層もそのひとつ言えるでしょう。

コケエ博物館

 さて、ワイメア渓谷の自然を知るセンターともいうべき存在がコケエ州立公園内にあるコケエ博物館とコケエロッジです。ここでは周辺を散策するときに便利なガイドブックが常備されているほか、簡単な質問にも答えてもらうことができます。ほとんどのトレイルは往復2、3時間程度のもので、コースの途中にはパッションフルーツやバナナポカ、グァバなどの果実がたわわに実をつけています。野鳥観察にも最適な場所で、州鳥のネネのほか、イイヴィやアパパネ、アマキヒ、アニアニアウといったハワイミツスイたちと遭遇できる場所としてよく知られています。

アラカイ湿原

 カウアイ島の中心にそびえるワイアレアレ山の周辺は世界有数の多雨地帯で、山頂付近が晴天である確率は100日に1日程度しかありません。しかし、コケエロッジ周辺に限るなら、雨は一時的にしか降らないことが多いので、のんびりとした散策を期待していいでしょう。ピヘア・トレイルを通ってアラカイ大湿原を行くコースは往復6時間は必要なトレイルですが、ここでは以前にお話ししたように、オヒアの多様な姿を観察することもできます。(※現在、カララウ展望台から先の車道は車両通行止めになっています。歩いて行くことはできます)

カララウ渓谷

 最後に、ワイメア渓谷を展望するクリフトレイルを紹介しましょう。コケ・エ・ロードの途中にあるハレマヌ・ロードという幅広の林道がトレイルの入口です。道の両側にはコアの木が連なっています。かつてはハワイ諸島のいたるところでよく見られたハワイ固有の木ですが、まとまって見ることのできる場所はずいぶん少なくなりました。大木の下にはイエロージンジャーの群生があり、季節には甘い香りを漂わせています。

 この道を20分ほど下り、たいていは涸れ沢となっているハレマヌ川を渡ってしばらく進むと、イエロージンジャーの群落があるところで分岐が現れます。ここを右奥へ回りこむように進みましょう。道幅が狭くなり、いかにも山道という感じになってほっとします。コアの木とイエロージンジャーやホワイトジンジャーの群落を5分ほど登ると、再び分岐となります。正面の道はワイポオ滝方面へ向かうクリフ・トレイルですが、ここでは右手のクリフトレイルを進みます。

 ここからはオヒアの木が目立ちはじめます。やがて前方が大きく開け、赤土の先にワイメア渓谷の大景観が現れます。トレイル終点となるクリフ展望台です。ワイメア渓谷の最北端に位置するこの展望台からは、海岸線近くまでつづくすばらしい景観を眺められます。ときおり、崖に巣を作っているシラオネッタイチョウが、峡谷のなかを気流に乗って滑空しているのを見ることもできるでしょう。

 次回は「移民史」その(1)として元年者の時代を振り返ります。

>> 過去の特集は、こちらでご覧いただけます。


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