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第25回 キラウエアで出会った光景
クマ

 アロハ、クマです。


展望台からのぞむハレマウマウ
(ハワイ州観光局提供)

 4月のメリーモナーク・フェスティバル開催時に訪れたハワイ島のハワイ火山国立公園(ハワイ・ボルケーノ・ナショナルパーク)で偶然出会った光景をお伝えしましょう。ちょうどアロハカワラ版特集では前々回号から3回に渡り、近藤純夫さんがキラウエアについて詳しく紹介されていますので、あわせてご覧ください。

 メリーモナーク・フェスティバルが開催されるハワイ島ヒロの街から、ハワイ火山国立公園まで1時間弱のドライブで到着する。ハワイ島観光の中でも一番の人気スポットともいえるキラウエア火山には、その日もたくさんの観光客が訪れていて、国立公園内にある宿泊施設「ボルケーノ・ハウス」に到着した時は、ちょうど昼食時に重なってブッフェスタイルのレストランと軽食ラウンジでは順番を待つ長い列ができていた。長い列を一緒に並んだアメリカ本土から来たというご夫婦はハワイクルーズの途中で、今朝ヒロ港に寄港し今も活発な火山活動を続けるキラウエアの一日観光をとても楽しみにしていたそうだ。


ハラウ・ナ・マモ・オ・プウアナフルのダンサーたち

 高原のロッジを思わせる「ボルケーノ・ハウス」はキラウエア・クレーターの淵ギリギリに建ち、大きく切り取られたレストランの窓の向こうには、広大なキラウエア・カルデラの光景を望むことができる。初めてこの光景を見た時は、今まで見たこともないそのスケールの大きさに驚き、時差ボケがいっぺんに吹き飛んだものだ。

 ロビーには開業以来100年以上消えたことがないといわれる暖炉があり、訪れた人を静かに迎えてくれる。またホテルのあちらこちらに火の女神ペレを描いた絵がある。遠くタヒチから兄弟と一緒にハワイヘやってきてカウアイ、オアフ、マウイと次々に島を作り、遂にハワイ島ハレマウマウを自分の家と決めたといわれる女神ペレ。そんなペレにまつわる言い伝えがたくさん残っている。例えば「ペレの怒りに触れるから溶岩を持って帰ってきてはいけない。」とか「ペレの大好物といわれるオヘロ・ベリーは最初の一粒をペレに捧げてから食べる」とか、「レフアの花を摘むと雨が降る」とかペレを畏れ敬う人々の気持ちが伝わってくる。


自分の番が来るまでじっと待っていた

 巨大なキラウエア・クレータの縁をなぞるように一周する、クレーター・リム・ドライブを進むと、 「ボルケーノ・ハスス」のちょうど反対側のところにキラウエア・カルデラを一望できる展望台がある。あちらこちらで煙が上がり、火の女神ペレが住んでいるといわれる直径約1キロのハレマウマウ・クレーターを見ることができる。「ペレはジンが好きで、踊りを捧げるフラ・ダンサーたちは花と一緒にジンをお供えする」というクムの話を聞きながら、展望台へ向かうわたしたちの目にとびこんで来たのは、まさに今祈りを捧げているダンサーたちの姿だった。


裸足で展望台を降りるダンサーたち

 ハレマウマウに住むペレに祈りを捧げていたのは、その日の夜メリーモナーク・フェスティバルへの出場を控えたクムフラ、サニー・チンが率いるハラウ・ナ・マモ・オ・プウアナフルのダンサーとクムフラだった。

 クムフラはクレーターの縁際で祈りを捧げ、ダンサーはひとりずつ進み火口に向かって花を捧げていた。その間仲間のダンサーたちはお互いに肩を抱き合いスクラムを組むように自分の番がくるまでじっと待っている。 見ているわたしたちにも彼らの緊張感が伝わってきて、全員が終わるまで私たちもただ静かに見守っていた。やがて一連のセレモニーが終了すると彼らは展望台下の駐車場でまつマイクロバスまで、ゴツゴツした道を裸足で静かに降りていった。

 その日の夜、幕を開けた本番では、見事サニー・チンのハラウから3年連続してミス・アロハフラが誕生し、ワヒネ・グループ(女性部門)・カネ・グループ(男性部門)ともに見事上位に入賞する成績を残した。彼らの真摯な祈りがマダム・ペレに通じたのだろうか。

 キラウエアで偶然出会った光景が忘れられないものとなった。


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