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シルバー族のホノルル滞在記
この度、パシフィックリゾートに手配を丸抱えでお願いして、初めての海外旅行となる4泊6日のハワイ行を決行した(!)。結果としては、想像以上に楽しい旅を経験出来たが、そのお礼の意味も込めて、小生と同じように海外旅行嫌いのシルバー族の啓蒙(?)の一助として、拙文ではあるがドタバタ旅行の顛末をご報告致したい。
| ダイヤモンド・ヘッドを見てハワイに来たという実感が。 |
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(1)旅立ちまで
次男の婚姻が整い、段取り全てを本人達に一任していたある日「結婚式はハワイで挙げる予定だよ」と言われ、新婚旅行も兼ねて二人だけで行くものと思って「いい思い出になって良いんじゃないか」と簡単に答えたのが誤解の始まりだった。本人達が進めている予定を時々確認している途上で、両親は是非、出来たら兄弟や甥姪も同行して欲しい意向であることが判明してビックリ!両方の親共、海外旅行は未経験の上、飛行機嫌いときているから共同戦線を張ってなんとか予定を変えさせようと屁理屈を並べたてて説得開始するも本人達の意思が強く、あえなく敗退。結局、一番乗り気だった長女は妊娠中でNG、四歳前後の孫たちはまだ早いということで当方の参加は女房と長男の三人に決定(させられた)。気乗りしないまま、とりあえず自分たちの分の準備をしなければ・・・とハワイのスペシャリストとも言うべきパシフィックリゾートに足から宿まで全てお任せする事とした。ここまで来れば旅を控えた高揚感が湧いて来ても良いはずだが、全くなし。パスポート申請等必要最少限度の手続きを淡々とこなしているうちに日は過ぎて出発の前日になってガイドブックを見ながらバタバタと準備開始。出発当日の夕方、最寄の駅より成田空港行のバスに乗込むも利用者はたった二組!海外旅行へ出かける華やかさはなく、うらさびしい感さえ漂う旅立ちであった。成田空港では、別ルートで申込んでいた新婚組、先方両親と偶然、同じホノルル行最終便となったので落合い、ハワイに旅立つ実感をチョッピリ味わった。
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(2)往路
搭乗前にホノルルまでの所要時間が約6時間と聞いていたので、憂鬱な気分で機内へ。エコノミークラスは予想以上に前の座席との間隔が狭く、足の長い若者やアメリカ人は大変だなと余計な心配をしてしまう。可もなし不可もなしの機内食が夜11時過ぎに提供され完食するも、満腹の状態で眠りに付ける訳もない。トイレへ行く以外、歩けない窮屈な機内で効果的に時間を潰す方法は・・・と頭を巡らしつつ座席前面のディスプレーを操作していてゲームソフトを発見。早速、戦闘開始と意気込むもその内、時々睡魔に襲われてボタンの押し間違いが多発して、夢うつつの混乱状態・・・。そうこうしている内に徐々に窓外が明るくなり、下界を見るもまだまだ一面、雲の絨毯である。それでも機内が何となくざわつき始め、ハワイ近しを感じさせた。二度目の機内食提供があり、あまり食欲は無いが完食。いよいよ、ホノルル接近の機内放送があり、窓外に目をやると紺碧の海が広がり眠気と疲れが吹っ飛んで程なく無事に海外初着陸!空港では諸手続きのため時間をとられたが、鼻歌交じりに指紋取りや写真撮影する職員の態度に大丈夫(?)と思いながらも、歓迎されているのかなと勝手に解釈してホンワカ気分にさせられた。そしてタクシーに乗りワイキキのホテルへ向けて出発、途中金刀比羅神社が目に止まり、ハワイが日本人移民の地であった歴史を垣間見た感がした。
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(3)宿泊コンドミニアム
宿泊場所は、パシフィックリゾートご推薦のリゾートクエスト・ワイキキ・ビーチ・タワーで、空港より約30分で到着。車より降り立つと目の前にリゾートクエスト・ワイキキ・ビーチ・タワーの看板がある高層コンドミニアムが聳え立つが、一寸エントランスが貧弱だなと感じた(後で判明したが降りた場所は車の出入口で別にカラカウア通りに面して洒落たアーチ付きのエントランスがあった)。陽気なフロントマンのお出迎えを受けるも生憎フロントは改装中(残念な事に我々のチェックアウト日に完了予定)で、4階の事務室を仕切った様な場所で手続きをする。いささか殺風景なエレベーターホールから部屋に入ると、これはまた別世界!!白とベージュ系で統一された内装とシックな木製の調度品、そして広々としたダイニング並びにリビングルーム。35階のプレミアム・オーシャンフロントの部屋は高級リゾートマンションのモデル・ルームさながらで広い窓から見える濃淡様々なブルーが混じり合った海とポッカリ浮かんだ雲を抱く空に暫くは一同、声も出ない程圧倒された。ラナイに出てみると眼下に豆粒の様に人々が蠢くワイキキの浜辺、そして左手にはダイヤモンドヘッドが悠然と海に張り出している。ベンチャーズ世代の我々にとっては、ハワイの二大イメージの場所であり、ハワイに来たのだな・・と感無量。キッチンには一通りの調理道具類が揃っており(女房の言)、長期滞在の方には家庭と同様の生活をエンジョイ出来そうだ。キッチンの奥が広いベッドルームになっており、収納スペースも十分あり、贅沢な安眠を保証してくれそう。ダイヤモンドヘッド側と山側に面して窓があるが、山側の景観が後で我々に思いがけない二つの感動を与えてくれた。即ち、一つはホノルル名物のシャワー(日本でいう狐の嫁入り)の後に突如、山に架かった虹の美しさだ。この虹には滞在中、ほとんど毎日ご対面出来たが、気象条件によってはかなり低い所に架かるのにはビックリ!もう一つは夜、山側の窓を見た時である。大きな三角形のイルミネーションが目の前に拡がる美しさに一瞬息を飲んだ。昼間見た時は、小高い丘の頂上近くまで住宅地がせり上がった形で続いていたので、その家々の明かりと街灯が織りなす自然の景観なのだろうか。一足早いクリスマスのイルミネーションを楽しんだような得した気分を味わった。毎日、心地よく送り迎えくださるスタッフの皆様のアットホームな雰囲気、一日二回のメイドサービスによる快適な居住性、そして毎朝ラナイで出迎えてくれる白い鳩クン達の愛らしさも相まってコンドミニアムライフを家族共々、存分に楽しめた。再び訪れる機会があったら、ラナイのチェアーに座って刻々と変化するワイキキの海や空を眺め、何もしない一日を過ごす贅沢を味わってみたいものである。
(4)観光・挙式等
第一日目
次男夫婦の宿泊ホテルを訪問の為、ワイキキを逍遥したが、初心者の所感は以下の通り。
| ア.ワイキキ海岸はイメージダウン |
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間近に見る海岸は、イメージと違って海までの砂浜が意外に狭く、その上これが人工の砂浜で、オーストラリアから運んでくる砂で出来ていると聞いて一寸、ガッカリ。 |
| イ.アロハシャツはフォーマルスーツ? |
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日本がオフシーズンの関係か圧倒的(8割以上という感じ)に欧米人観光客が多いが、その殆どがTシャツに短パン(中には水着姿や上半身裸の人も)で、アロハシャツ姿は皆無に近く慣れないアロハシャツ姿の我々は肩身が狭い。サービス業の従業員はほぼ例外なくアロハ、ムームーを着用しているので我々は背広姿でワイキキを歩いているようなもの? |
| ウ.ブランド店が多過ぎる! |
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カラカウア通りを歩いていると、独立店舗でもショッピングセンター内でもよくも共存出来ると思う程ブランド店が目に留まり(銀座以上!)、男性にとっては戦々恐々である。日本女性がカモ(ゴメン)になっているのでは・・・と心配である。それに較べてハワイの民芸品専門店があまり目立たない感である。 |
| エ.シャワーに慌てるな! |
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途中、ワイキキ名物のシャワーに遭遇し、慌てて近くのアイスクリーム店に飛び込み外を見ると欧米人は悠然と歩いている。アイスを食べている内にさっと陽光が射しこんで狐の嫁入り終了。空気が乾燥しているので、濡れてもすぐ乾上がるのを心得ているのだなと感心。 |
| オ.外食には決死の覚悟がいる? |
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遅い昼食のためレストランに入る。折角だからハワイの料理を・・と「ロコモコ」を注文、程無くして出てきた料理の分量に唖然。終戦直後の食糧難の時に子供時代を過ごした「モッタイナイ世代」にとって食べ物を残すことは罪悪。悪戦苦闘の末、お腹に押し込んで完食したが、これ以降も滞在中は外食の度に量に対する不安(ある種の恐怖心)に襲われることとなる。ただ、街中を闊歩している欧米人の巨大な体形を見ていると、巨体を維持するため、これだ けの量を必要とする人が多いのだと妙に納得。 |
| モアナルア・ガーデンのおなじみ「この木なんの木」(モンキーポッド) |
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第二日目
全員でリムジンによるノースショア方面まで観光旅行。リムジンは胴体が長く、奥の席になると屈みながら移動するので年寄には不向き?「この木何の木」見物からノースショアまで、お決まりの観光コースらしいが、想像以上に様々な顔を持つオアフ島を実感した心地よい一日であった。夜、後二日間のディナーを考慮して、軽い食事を・・・と日本食レストランへ入る。驚いたことに日中、あまり目に付かなかった日本人客が大半を占めている。皆、疲れた胃を癒すために来ているのかなと同病相哀れむの感がした。
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| 重要文化財にしていされている由緒あるモアナルアコミュニティ教会の見事なステンドグラス |
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第三日目
今回の旅行のメーンである次男の挙式日。ワイキキより空港方面へ向うこと約30分、緑深い木々な間に突然、大きな三角屋根の茶色い古めかしい建物が現れ、車が横付けされた。ハワイの教会といえば、ガイドブック等の写真で「海の見える白っぽい建物」とイメージしていたので一瞬、戸惑う。しかし、屋根に十字架はないが、前面が全てステンドグラス壁面となっていて教会らしいと判る。一歩中へ入って、振返ると陽光に煌めくステンドグラスが一面に拡がり、圧巻であった。後で聞くとこの教会(モアナルアコミュニティ教会)は、ハワイの重要文化財に指定されている由緒ある建物とのことで、一見の価値はあると思った。花嫁の友人5名が、メイク並びに衣装担当として観光旅行も兼ねて加わり、総勢12名のささやかながらチョッピリ華やかな挙式は滞りなく終了。観光客があまり訪れる場所ではない様で、貸切状態のゆったりした時間を満喫した。夜は場所を移し、ダイヤモンドヘッド寄りにあるホテルの海に面した屋外レストランでの食事会となる。夕日に照らされながらレストラン差入れの可愛らしいケーキの入刀、シャンパンでの乾杯と進んだところでホノルル名物のシャワー到来!大きな木(ハウツリーという名だそうだ)が上部を覆っており、すぐ止むだろうと思っていたがそのうち木の葉っぱを伝って雨水がタラーリ・タラ・タラ・・・。レストラン側も要避難と判断したのか、総出でテーブルセットを固定屋根のあるスペースへ移動してくれた。その後は何事もなかったように美味な食事を楽しんだが(相変わらず量には悪戦苦闘した)、将来思い出話の種になることだろう。
第四日目
| ポリネシア・カルチャー・センターのハワイ村ではフラレッスンを恥ずかしながら受けました |
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ハワイ旅行の締めは、事前にパシフィックリゾートに手配をお願いしていたポリネシア・カルチャー・センター(PCC)の観光。一日だけではゆっくり見学出来ない程のスケールの大きさだが、専属のガイド(琉球大卒業後PCC付属の大学に入学して1年目の可愛いお嬢さん)の案内で色鮮やかなカヌーページェント見学から始まって、カヌー乗船そして7つの村の内のマーケサス・フィジー・サモアの三か所でプレゼンテーション参加。ハワイ村ではフラダンスの簡単な基本型の体験があるが、男性陣は最後列でウロウロ・・・。ディナータイムでは魚介類が中心で食べ易かったが、宗教上の理由からかアルコールが無いのが飲兵衛にとっては物足りない。そしてハイライトとも言うべきイブニングショー「ホライズン!」鑑賞!一つの舞踊劇になっている様で、ストーリーや一つ一つの踊りの意味は解らなくても、次々に繰り出される迫力ある踊りに圧倒された(最前列の席だったので踊り手の息遣いや汗の迸りが直に伝わってきた)。遠い昔、途方もない大海原を島から島へ伝承されてきたポリネシア文化の息吹きに思いを馳せたひと時であった。
| ノースショアへ向かう途中、ドール・プランテーションに立ち寄り、様々な種類のパイナップルを見学しました |
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(5)復路
あれ程お尻が重かったハワイ旅行もアッと言う間に終了。新婚二人を残してホノルル空港へ・・・。何か忘れ物をした気持のまま、機上の人となる。オアフ島に居た四日間、欧米人ウヨウヨの中で何の抵抗感もなく過ごせたのは、日本語が通じる事が最大の理由だろうが、ハワイの持つ独特の開放的風土の所為もあるのだろうか。最初は照れながら使っていた「アロハ」「マハロ」の言葉が、終わり頃には自然に口に出てきたのもその証拠だろう。所要時間約9時間(!)も、心地よい高揚感、気流の安定、昼間の飛行、そしてゲーム遊び等で機内の閉塞感を往路ほど感じることもなく無事帰国。次男夫婦曰く「両方の親共、自分たちの意思では一生海外旅行をしないだろうと思って、ハワイ挙式に決めたんだ」とのこと。話半分として聞いても、思いがけず楽しい思い出が出来たことにチョッピリ感謝している次第だ。 |