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トップページ > クルーズ羅針盤 > 連載・クルーズ客船で行く世界遺産
■連載「クルーズ客船で行く世界遺産」
 国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)が認定する世界遺産は、人類の共通の宝物として次の世代に受け継いでいくべきものであり、同時に観光資源としても注目を集めています。観光旅行の王様とも言えるクルーズに適した世界遺産を順次紹介していきます。
第11回:ケベック歴史地区と自由の女神像
柏木 史楼
ケベック歴史地区(カナダ)


城砦に囲まれたアッパータウンのホテル「シャトー・フロントナック」はケベックのランドマーク

 カナダ東部、セントローレンス川沿いにあるケベックは、北米唯一の古典的な城塞都市として1985年に世界遺産に指定されました。1608年にフランスのシャンプランによって建設され、フランス植民地時代にはヌーベル・フランスの首都とされたケベックは、北米におけるフランス文化の揺籃の地とされるだけでなく、現在でもカナダにおけるフランス系市民の心の故郷です。

 文化遺産として登録された歴史地区は城砦によって囲まれた丘の上にあるアッパータウンと、丘の下からセントローレンス川に広がるロワータウンに分かれています。

 中心部にはラバル大学の旧校舎だった建物が北米フランス博物館として公開されています。また、北米のカトリック信仰の中心となっているノートル・ダム大聖堂は内部の装飾やステンドグラスの素晴らしさで知られています。

 アッパータウンの南側にあるシタデルは英国式の城砦で、1857年に築造されて、ほぼ原状のまま残されています。現在もカナダ王立第22連隊が衛兵として駐屯し、衛兵の交代は観光の呼び物にもなっています。

 ロワータウンのプチ・シャンプラン地区は、北米で最古の繁華街といわれ、17世紀の後半には、上流階級の邸宅が並んでいたそうですが、現在ではこの通りを中心にショップやカフェが連なっていて、フランス風の雰囲気が漂っています。プラス・ロワイヤル(王の広場)はフランス植民地の歴史が始まった最初の地とされています。

 ロワー・タウンからケーブルカーで高台に上がると、市のランドマークとなっているシャトー・フロントナック・ホテル前に行けます。かつて歴代の総督の邸宅があった場所と言われています。板張りの遊歩道(テラス・デュフラン)からは雄大なセントローレンス川の流れを眺めることができます。

 陸上から眺めるケベック市街もなかなか良いものですが、クルーズ船上から見る城壁と街のたたずまいは、また格別のものがあります。


多くの絵画が路上販売されているトレゾール通り
高台から眺めるセント・ローレンス川
観光としても人気の高いカナダ大陸を横断するVIA鉄道

自由の女神像(アメリカ合衆国)


ニューヨーク出航後、自由の女神像に見送られながら大西洋に向かうクイーン・エリザベス2世号

 ニューヨークのランドマークといえば、誰でもニューヨーク湾のリバティ島にある自由の女神像を思い浮かべるでしょう。自由の女神像そのものはアメリカ合衆国の独立100周年を記念してフランスから寄贈されたもので、それからさらに約100年たった1984年に世界遺産に登録されました。

 自由の女神像のモデルとなったのは、フランスの画家ウジェーヌ・ドラクロワ(1798年〜1863年)の描いた『民衆を導く自由の女神』と女神像を設計したフレデリク・バルトルディの母親だと言われています。女神像の寄贈を提案したのはフランスの政治家エドゥワール・ド・ラブレーでした。フランスの一般民衆から広く浄財を募り、1884年にパリで仮組みした上で、350個に分解してアメリカに運ばれました。そして、女神像が建てられる台座部分はアメリカ国民からの寄付により1886年に完成しました。

 台座を含めると、右手で高く掲げたトーチの炎の先端まで全長93mもあります。左手はアメリカの独立記念日である「1776年7月4日」とローマ数字で刻印されている銘板を持っています。足元に鎖と足枷(あしかせ)があり、これを女神が踏みつけていることによって絶対王政からの解放を象徴させています。

 女神像は銅製でしたから、最初は銅色に輝いていたと思いますが、現在は緑青のため緑色になっています。かつて女神は黒人? それとも白人? という論争があったそうですが、確かに銅色に輝いていたころは黒人的だったのかもしれません。結局、現在は緑人ということで決着がついたようです。

 高さ47mの台座の上部まではエレベーターによって上ることができますが、女神の頭部にある冠部分の展望台までは315段の階段を自力で上がっていかなければなりません。しかし、2001年9月11日に起きた同時多発テロ事件以来、展望台は閉鎖されたままになっています。

 クルーズ船からマンハッタンの摩天楼を背景にした自由の女神像は陸上から見る姿とは違った、素晴らしい眺望を現出させています。


自由の女神像はニューヨーク湾内のリバティ島にある
かつてニュー・アムステルダムと呼ばれたニューヨーク
ニューヨーク港を出航したクイーンメリー2世号

この秋のニューヨーク発着のお勧めクルーズ
ユーロダム
ユーロダム 2008年夏デビュー、ケベックに寄港

10泊11日 カナダ&ニューイングランドの色彩

ニューヨーク〜ニューポート〜ボストン〜バーハーバー〜ハリファックス〜シドニー〜プリンスエドワード島〜ソグネフィヨルド〜ケベック
2008年9月1日(月)〜9月11日(木)


クイーン・メリー2
クイーン・メリー2 紅葉のカナダ/ニューイングランド 8日間

ニューヨーク〜ハリファックス〜セントジョン〜ポートランド〜ボストン〜ニューポート〜ニューヨーク
2008年 9月27日(土)〜10月4日(土)


 
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