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カナダ東部、セントローレンス川沿いにあるケベックは、北米唯一の古典的な城塞都市として1985年に世界遺産に指定されました。1608年にフランスのシャンプランによって建設され、フランス植民地時代にはヌーベル・フランスの首都とされたケベックは、北米におけるフランス文化の揺籃の地とされるだけでなく、現在でもカナダにおけるフランス系市民の心の故郷です。
文化遺産として登録された歴史地区は城砦によって囲まれた丘の上にあるアッパータウンと、丘の下からセントローレンス川に広がるロワータウンに分かれています。
中心部にはラバル大学の旧校舎だった建物が北米フランス博物館として公開されています。また、北米のカトリック信仰の中心となっているノートル・ダム大聖堂は内部の装飾やステンドグラスの素晴らしさで知られています。
アッパータウンの南側にあるシタデルは英国式の城砦で、1857年に築造されて、ほぼ原状のまま残されています。現在もカナダ王立第22連隊が衛兵として駐屯し、衛兵の交代は観光の呼び物にもなっています。
ロワータウンのプチ・シャンプラン地区は、北米で最古の繁華街といわれ、17世紀の後半には、上流階級の邸宅が並んでいたそうですが、現在ではこの通りを中心にショップやカフェが連なっていて、フランス風の雰囲気が漂っています。プラス・ロワイヤル(王の広場)はフランス植民地の歴史が始まった最初の地とされています。
ロワー・タウンからケーブルカーで高台に上がると、市のランドマークとなっているシャトー・フロントナック・ホテル前に行けます。かつて歴代の総督の邸宅があった場所と言われています。板張りの遊歩道(テラス・デュフラン)からは雄大なセントローレンス川の流れを眺めることができます。
陸上から眺めるケベック市街もなかなか良いものですが、クルーズ船上から見る城壁と街のたたずまいは、また格別のものがあります。
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