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イベリア半島の東の付け根にあるバルセロナは、スペイン最大の港湾都市で、首都マドリードに次ぐ大都市です。バルセロナには二つの世界遺産が登録されています。一つは、天才的な建築家として知られる「アントニ・ガウディの作品群」と、もう一つは「カタルーニャ国立音楽堂とサン・パウ病院」です。
1984年、アントニ・ガウディ(1852〜1926年)が設計した「パルケ・グエル、パラシオ・グエル、カサ・ミラ」という3件の建造物が文化遺産として登録され、さらに2005年にはカサ・ビセンス、サグラダ・ファミリア、グエル邸パビリオン、テレーサ学園、カサ・カルベット、ベリェスグアルド、カサ・バトリョの7件の建造物(外にバルセロナ以外の地域にあるコロニア・グエル教会地下聖堂のガウディ設計部分など5件)が追加登録され、名称も「アントニ・ガウディの作品群」となりました。
追加登録された中でも特に有名なのがサグラダ・ファミリア(聖家族贖罪教会)です。実は1882年に着工したにもかかわらず、現在に至るまで建設が続けられていて、未完成であるが故に最初の世界遺産登録からは除外されていたのです。しかも、まだ完成には250年ぐらいはかかるというのですから驚きです。未完成なのに世界遺産に登録されているのは、このサグラダ・ファミリアだけでしょう。
登録の中にグエルという名前が3件も出てきますが、いずれもバルセロナの大富豪エウセビオ・グエルの発注によるもので、このグエルがガウディの才能を見いだしたのです。ただ、6階建ての集合住宅(いわゆる日本でいうマンション)として建設されたカサ・ミラは、たった2戸しか売れず、しかも1戸はガウディ自身が買わざるを得なかったという、マンションとしては失敗作?といわざるをえないものですが、それだけガウディの設計は、建造物として奇抜で独創的な設計であったということができるでしょう。
「カタルーニャ国立音楽堂とサン・パウ病院」は1997年に文化遺産として登録されました。両方ともガウディとは同時代の建築家リュイス・ドメネク・イ・モンタネールによって建造されたもので、前者の音楽堂はモンタネールの代表作とされています。
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