
| 「ゴッドファーザーIII」のエンディングシーンにも登場するパレルモのオペラハウス |
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晴れきったパレルモの空。初夏の清々しい空気が肌にふれる。ダイニングルームで軽い朝食をすませ、エクスカーションのバスに乗り込んだ。この日はモンレアーレの大聖堂と、パレルモ市内観光ツアーにくりだす。
イタリア半島のつまさきに乗っかったような位置のシチリア島は、イタリア本土とは異なる独特の文化と民族性を保っている。その民族性は地中海国家の侵略を何度と経てより一層、地元民は自分たちのルーツ・アイデンティティを守ろうとしてきた証だろう。
| 荘厳なドゥオーモの内部は、まさにルネッサンス芸術の宝庫 |
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モンレアーレにそびえるノルマン大聖堂はビザンチンの影響を色濃く残し、カラフルなモザイクで彩られたキリストと使徒の壁画は天井まで内部をびっしりと埋め尽くしている。堂内をでると、町の奇妙なシンボルに出くわした。ギリシア神話のメデューサの顔からのびた髪、さらに周りに3本の足。ここでは「お守り」らしいが・・・一体なんの由来だか。町に戻ってから教会を3つ訪れた。どれも古くて大きくて立派。アラブ支配下にあった歴史を反映してか、中東っぽいストリートやモスクを改築した大聖堂も目を引いた。

| シリチア名産のブラッドオレンジジュースはテイストも店のお姉さんもとてもフレッシュ |
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この日のランチはパレルモのカフェにて。メニューから適当にオーダーしたわりには、くるもの全部やけにおいしい。中でも具が入っていないシンプルパスタは絶品で、シーフードなんとか・・・一体ナニ?と思ったら、後でウニだったと判明した。もうひとつはシチリア名物のデザート「カッサータ」。ガイドさんいわく、「彼女はまるでカッサータのよう」というのがシチリア女性の最高の褒め言葉なのだそう。そこまで言うなら・・・と思ってトライしてみたら、ただひたすら甘くてこめかみにツーンときた。けどくせになりそうな深いおいしさもアリ。

| 左がセキュリティーキャプテン、右がホテルマネージャー。アントニオ船長(中央)は以外とおしゃべり |
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乗船3日目の今夜はフォーマルナイト。昼間とは違う顔でめかしこんだ乗客たちがラウンジでカクテルアワーに集っていた。カジュアルクルーズでもこういう機会が数回あったほうがクルーズライフにメリハリがついてひきしまる。エントランスでは船長が、一人一人握手しながら記念撮影。2000人以上乗る船なのにさすが、まさに文字通り「パーソナル・タッチ」のホスピタリティーだなあと実感した。そしてキャプテンのあいさつは・・・しゃべる、ひたすらしゃべる。さすがイタリア人だ。カクテルの後、光栄にもキャプテンズ・テーブルに招待され、船長ならびにオフィサー達とディナーをご一緒した。英語とイタリア語を交えながらテーブルの乗客たちを巧みな会話で演出する。これまたさすが、盛り上げ方がプロフェッショナルです。

| 一度座ったら動けなくなるサウナの極楽ミストチェアー |
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ランチはリドデッキにてビュッフェにした。今日のスペシャルパスタはドライトマトとケッパーのリガトーニ。ピッツァ何種類かあったが、やっぱりシンプルなマルガリータが一番人気だ。イタリアンを堪能した後、午後はお楽しみのスパ三昧が待っている。
まずはジムで予約していた今人気のエクササイズ、ピラティスのプライベートレッスン。ごっついラテン系のトレーナーが登場していざレッスンスタート・・・かなりハードな50分を終えて、体がバリバリになった。ので早速、疲れた体を癒すべくサウナへ。カモミールの香り漂うスチームサウナをはじめ数種のミストサウナが体験できる。中でもとりわけ気持ちいいのがタイルでできたリクライニングチェアで、背中のあたりからほの暖かい蒸気がでて何とも極楽気分。眼前に広がる海とお気に入りの小説に交互に目をやりながら、ついつい長居をしてしまった。そしてサウナの後は、おまちかねのスパにてフットマッサージでリラックス。心地よい音楽とアロマオイルの香りにつつまれて、極上の一時間はあっという間に過ぎていく。ああ、人生ってステキ・・・毎日こんな贅沢ができたらいいのになあ・・・。

| 広々としたサンデッキでのうたたねや読書はクルーズならではの醍醐味 |
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ひとり夢見ごこちにひたり、気がつくともう夕日が水平線に沈む頃。シャワーを浴びて、身も心も「夜仕様」に切り替える時間だ。明日は心待ちにしていたマヨルカ島でどんな新しい発見が待っているのかと期待に胸はずませながら、キャビンへ戻る足を早めた。
(第3話へつづく)
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