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昨年に引き続きゴールデンウイークたけなわの5月5日、ホーランド・アメリカ・ラインのスタテンダム号が東京港晴海ふ頭に寄港しました。今回の東京寄港は、3月から4月にかけて中国・日本・韓国クルーズを実施した後、大阪を出港しカムチャッカ半島・アリューシャン列島・アラスカを経て、カナダのバンクーバーへ向かうクルーズの途中で東京港晴海ふ頭へ寄港したものです。
ホーランド・アメリカ・ラインは1873年に設立、当初はその名の通りオランダとアメリカを結ぶ定期大西洋航路を運航していたオランダの会社でした。その後、クルーズ客船の時代となり、元々オーシャンライナーとして建造された、ライトグレーの塗装と船体の曲線が美しい先代のロッテルダム号がクルーズ客船となり、1992年まで毎年ワールドクルーズの途中に来日していました。その優雅で美しい姿を懐かしく思い出される方も多いかと思います。このような輝かしい歴史を持つ同社ですが、現在はカーニバル・グループの一員としてプレミアム・クルーズを運航しています。
今回見学する機会に恵まれたスタテンダム号は、同名の客船としては実に5代目にあたり、現在就航している13隻のホーランド・アメリカ・ラインのフリートの中でも初期の1993年に就航した、5万トン級のほど良い大きさの客船です。ちなみに、同社の客船の船名は伝統的にすべて「〜ダム」と、ダムで終わる船名のため、Dam
Shipと呼ばれています。
それでは、皆様に船内の様子をご紹介しましょう。
【オランダの雰囲気が楽しめる船内】
セキュリティー・チェックを受け船内に足を踏み入れると、明るいオレンジ色の照明と壁が目を引きます。そういえば、オランダの皇室(オランニュ家=オレンジ家)のロイヤルカラーはオレンジ色。オランダの人々はオレンジ色を好みますので、さすがにオランダ船だと感じました。もっとも、現在のホーランド・アメリカ・ラインはアメリカ・シアトルに本社を置くアメリカ企業ですが、現在も船籍港はオランダのロッテルダムです。
昨今の巨大なクルーズ船と比べると、さすがにコンパクトに感じられるアトリウムですが、三層吹き抜けとなっており、階段の真鋳の手すりもよく磨かれ、中央の人魚の像には噴水もありました。全体的に船内のイメージは、暖色系の明るい色なのですが落ち着いた色が多用され、大変シックで落ち着いた雰囲気です。
【くつろぎのスペースも充実】
船首の最上階には展望ラウンジ「Crows Nest」があります。眺望を楽しめるスペースのほか、夜には生バンドの演奏にあわせダンスを楽しむ人々が集まったり、各種イベントにも利用される場所とのこと。
また、 シックで大人の雰囲気が楽しめるオーシャン・バーには、ダンス・フロアもあり、夜には生バンドの演奏にあわせダンスが楽しめるそうです。
さらに、ニューヨークタイムズをはじめ、2,000札以上の蔵書や、 ミュージックステーション、インターネット、パズル、有料で自分のPCからアクセスできる無線LANなどを備えた「Explorations
Cafe」には有料のコーヒースタンドもあり、一味違うコーヒーも楽しめます。
【スカイデッキとスポーツデッキ&スパ】
5万トン級のクルーズ船とはいえ、設備も充実。プールも可動式の屋根を持つ全天候型のプールと、スカイデッキのプールのニ箇所。フィットネス・センターのマシンも日本船と比べると数も種類も多く、窓から大海原を望みながら流す汗も心地よいことでしょう。もちろんスパもありますので、クルーズを楽しみながら身も心もリフレッシュできることでしょう。
| スカイデッキのプールの周りにはたくさんのデッキ・チェアが並ぶ |
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| リド・デッキのプールは可動式の屋根が設置されている |
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テニスコート、ファンネルの反対側にはバスケットのコートがある |
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| フィットネス・センター並びのグリーンハウス・スパ&サロン |
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【子供も楽しめる施設も豊富】
今回の見学会に参加するまで、ホーランド・アメリカ・ラインのお客様の年齢層は比較的高いのではないかと考えていたのですが、実はお客様の平均年齢は55歳との事。特にアメリカのマーケットでは、家族連れにも人気のバハマ諸島やカリブ海のクルーズも多いことから家族揃って乗船される方も多いそうです。そのためか、子供向けの施設も充実、各年齢層ごとに楽しめる施設が揃っています。
【エンターテイメント】
クルーズの楽しみの一つ、エンターテイメント。カジノも外国船だけあってなかなか充実しています。また、毎夜プロダクション・ショーが繰り広げられる「ファン・ゴッホ・ラウンジ」は、最近の大型クルーズと比べると幾分ゆったりとした座席配置で、ゆったりとショーが楽しめそうです。このラウンジの壁画は、オランダが生んだ画家ゴッホの名画「星月夜(糸杉と村)」の一部を切り取った様な壁画で一軒の価値があります。もしかすると、ゴッホの他の作品が使われているのかもしれませんが・・・
このほかにも、映画が上映されるシアターのスクリーンの裏にはキッチンが用意されており、料理教室が実施できるようになっていました。この料理教室はホーランド・アメリカ・ラインの人気イベントの一つだそうです。
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ファン・ゴッホ・ラウンジのゴッホの絵画を思わせる壁画 |
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【レストラン】
さて、最後に最も気になる食事についてご紹介しましょう。スタテンダム号にはメイン・ダイニングの他、朝食や昼食が気軽にできるビュッフェ・スタイルのリド・レストラン、別途カバーチャージが必要ですが、落ちついた雰囲気の中食事が楽しめ、食器もブルガリの食器を利用しているスペシャリティー・レストラン「ピナクル・グリル」、プールサイドでハンバーガー、ホットドッグ、タコス、ピザ等が楽しめる「テラス・グリル」が用意されています。
ホーランド・アメリカ・ラインでは、食事の時間帯は比較的厳格で、いつも食事が提供されるレストランは無いそうでので、どちらかというと、日本のクルーズ客船に近いのかもしれません。ただし、ルームサービスは24時間対応で無料だそうです。
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大きな窓で明るい雰囲気のメイン・ダイニング「ロッテルダム」 |
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メイン・ダイニング「ロッテルダム」の内部は上下2フロアに分かれており、夕食時にはより細かくお客様のご要望にお応えできるよう、上下のフロアごとに時間差を設け、4つの時間帯から夕食の時間を選べるようになっています。また、それぞれのテーブルとも2名の給仕が付き、お客様の要望や嗜好を汲み取りながら、決して煩くないサービスを提供してもらえるとのことでした。
見学会の最後は、大きな窓で明るい雰囲気のメイン・ダイニング・ルームでランチをいただきました。やはりカジュアルなクルーズ船とは一線を画す料理で、どの料理も意外とあっさりしており、大変おいしくいただくことができました。デザートの甘さも控えめでおいしかったです。
なお、写真の料理のうち、★印の付いているメインのお料理はそれぞれ一つ選べました。
【見学を終えて】
今回は全室満室との事で、残念ながら客室を見せていただくことはできませんでしたが、ゆとりのあるパブリック・スペースと豊富な施設、そして、何よりも長い歴史と伝統に裏付けられたサービスは、きっと期待以上のクルーズを楽しめるのではないかと感じられました。
お客様も、初めてクルーズを体験される方よりも、色々な船を経験された上で、ホーランド・アメリカの船を選ばれる方が多いようです。今までとは少し違う船に乗船されたい方に、お勧めできるクルーズなのではないでしょうか。
ホーランド・アメリカ・ラインの客船としては、この秋、アムステルダム号が青森、横浜、神戸、鹿児島と予定されています。また、2008年に8万6千トンの新造船ユーロダム号もデビューの予定とのこと。これからも、長い経験に培われ、洗練された伝統的な船旅を提供し続けていただけることを期待しています。 |