 |
| イタリアのカジュアルシップ、MSCクルーズのシンフォニアにてインフォメーションデスクのスタッフとして活躍されているさくらこさんの地中海日記。クルーならではの船内の裏話や、ガイドブックには載っていない寄港地情報など、クルーズ羅針盤だけの情報盛りだくさんでお届けします。 |
 |
 |
 |
 |
 |
ジェノバ
2007年10月15日 |
今日から一週間、バケーションをもらって下船し、イタリア一人旅に出発します。
初日の今日は、ジェノバに一泊し、ゆっくりジェノバの街を散策しました。
|
 |
まず初めに、地元住民のためのケーブルカーに乗って景色のいい丘の上まで。小さなこのケーブルカーの線路沿いには、すぐそばに住宅が立ち並び、かわいい洗濯物にも手が届きそうです(笑)。丘から見渡すジェノバの景色もよく、ここからは、港を囲うようにして栄えているこの街の様子が一望できます。
|
そして旧市街を通り、ジェノバで一番有名なサン・ロレンツォ大聖堂まで。 |
海沿いの旧市街では、暖色系の高い建物と迷路のような石畳の小道にお店や住宅が建ち並んでいます。ロレンツォ通りから小道に入ったところにあるフォカッチャのお店には、お客がいっぱい。さすがジェノバが発祥地!安くて美味しい! |
サン・ロレンツォ大聖堂の中に入ると、隅のほうに、教会には不似合いな不発弾が置かれています。第二次世界大戦のとき、イギリス軍がこの教会に投下したものの、奇跡的に爆発しなかったそうです。それに教会の壁にある犬の彫刻は夜抜け出して、空を飛び回っているって言う話があるとジェノバに住む友人が教えてくれました。 |
夕暮れ時、港ぞいの公園に行き、出港するシンフォニアを見送りました。やっと取れたバケーションなのに、この時だけは、なぜか置いてきぼりにされたような気になってしまいました(笑)。バイバイ、シンフォニア、一週間後にまた会いましょうね・・・・。
|
 |
 |
 |
|
 |
 |
 |
 |
 |
ピサからフィレンツェへ
10月16・17日 |
今日はフレンツェまで列車で移動。途中ピサで下車して、有名なピサの斜塔を見学。
列車は、もちろん20分ほど遅れて到着。イタリアでは、列車はいつも遅れるし、機械はなにか壊れているとイタリアの友人が教えてくれました(笑)。
天気が良く、ピサのドゥオモ広場は、青い空に白い建物と芝生の緑が映え美しかったです。斜塔がなによりも有名ですが、駅から広場へ向かう川沿いの街の風景が印象的でした。
|
 |
フィレンツェは、そこかしこに有名な教会や建築物、美術館が立ち並ぶ美しい街。昔、教科書で見たボッティチェッリの絵やミケランジェロの彫刻を、まさか実際に見ることになるとは夢にも思いませんでした。
16日夜、共和国広場で美しい歌声を聞き、辿っていってみるとアコーディオンを演奏に歌っている二人連れに出会いました。フィレンツの夜景に映える清らかな歌声で、ほんとに素敵なひと時でした。才能溢れるアーティストやミュージシャンに出会うことが出来るのも「芸術の都、花の都」フィレンツェならではなのでしょうね。
17日夕暮れ時、今まで見たこともないようなピンクがかったオレンジとブルーグレーの夕焼けに出会いました。そう言えば、こんな空の色のイタリア絵画をどこかで見たような気がします。実際の景色だったのですね。 |
 |
 |
 |
|
 |
 |
 |
 |
 |
ポルトフィーノ、サンタ・マルゲリータ・リグレ
10月18・19・20日 |
フィレンツェは美しい街だったのですが、あまりの観光客の多さに、静かなところに行きたくなり、予定より早くジェノバのリビエラに移動して来ました。
高級リゾートとして有名なポルトフィーノは、イタリアらしい建物と小さな入り江が絵のように美しい街ですが、こんなところにブランドショップがたくさん並んでいるのにはびっくりします。街ですれ違う観光客も、お金持ちそうな外国人ばかり。
|
 |
それでも、岬沿いの散歩道は静かで美しく、ひさしぶりにリラックスできました。散々海にいたのに、休みでもやっぱり海の傍が落ち着きます(笑)。
私が宿泊したのは、5つ星ホテルが建ち並ぶこの界隈ではめずらしく、手ごろな3つ星ホテル。部屋の小さな天窓から小鳥のさえずりとすぐ傍の教会の鐘の音が聞こえます。内装もかわいくて、すっかり気に入りました。 |
結局ここには3日滞在し、ポルトフィーノと近くのもう少し大きな港町サンタ・マルゲリータ・リグレを散策し、大好きな海の傍で、ゆったりした時間を過ごすことが出来ました。 |
 |
 |
 |
|
 |
 |
 |
 |
 |
チンクエ・テッレ、カモリ
10月21日 |
朝、ホテルをチェックアウトして、ここから列車で一時間ほどのチンクエ・テッレへ。チンクエ・テッレはイタリア語で五つの村と言う意味です。急峻な岩壁に、張り付くように5つの漁村が点在しています。
今日は、ほんとうに美しい日で、列車から見える海沿いの景色がなんとも言えません。そして、5つの村の一番奥にあるリオマッジョーレ駅に到着。ここから岩壁沿いの遊歩道がそれぞれの村を通り最初の村モンテロッソ駅まで続いています。全行程徒歩5時間ほどですが、私は時間がなかったので、徒歩20分ほどの隣村マナローナ駅まで歩くことにしました。
そして、歩き始めてすぐ、どうしてもっと早くここに来なかったのだろうと、後悔しました(笑)。岩壁を縫うような石畳の遊歩道、途中にある入り江、海沿いの線路や小さな駅、岩壁の間から見えるマナローナ村のカラフルな建物。村に入ると、かわいい土産物屋や美味しそうなレストランが立ち並んでいます。どれも、これも、また、機会をつくって、ぜひここに来ようと思わせます。
後ろ髪引かれる思いで、チンクエ・テッレを後にし、船で知り合った友人ラウラの住むジェノバの港町カモリへ。彼女が住むフラットの前まで行くと、窓から手を振り、私を迎えてくれました。このフラットはなんと200年前に建てられたそうです。部屋に入るとリビングの床一面に美しいモザイク。ベニスで作られ、やはり200年前のものだそうです。
|
 |
そして、ラウラのお母さんとお祖母さんとともに遅めの昼食。手作りのジャムや家庭料理、美味しいのはもちろん、温かい雰囲気になんだかほっとしました。
この日、バザーが開かれており、私もラウラと一緒に楽しみました。地元住民の手で飾りつけられた小道には、手作りのアクセサリーや骨董品のお店、そして、そこかしこに彼女の友人がいて、私を紹介してくれました。
バザーの開かれている小道を抜けると、海岸が開け、そこで漁師が船の手入れをしています。すぐ隣には教会と古城。さらにそこを抜けると活気づいている漁港を囲うようにカフェやかわいいお店の数々。どこも、まるで絵本から抜け出したような風景です。 |
|
|
ここにあるフォカッチャのお店はジェノバでも名店らしく、驚いたことに、東京、豊洲のららぽーとにお店を出しているそうです。もちろん、すごく美味しくて、食べだすと止まりませんでした(笑)。東京とここカモリの街が結びついているなんてほんとにびっくりです。
|
そして、この日、彼女の家に宿泊し、バケーション最後の夜を彼女と過ごしました。
この一日で、写真家を目指していて、素朴なこのカモリで生まれ育った彼女とこの街が、なんとも愛しくなりました。こんな街が、あるのですね・・・。
|
 |
 |
 |
|