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北京市の中心ともいえる故宮(紫禁城)の南東に位置する天壇公園は、約273haの広さがあり、故宮の3倍を超える面積を持っています。明・清王朝の歴代皇帝が、この地で天を祭り、五穀豊穣と国家安寧を祈願してきました。1998年に世界遺産(文化遺産)として登録されました。
中国の皇帝は天命を受けた天子とされ、皇帝は天を父とし、地を母とし、人民を子と考え、天を祭ることは皇帝の特権とされてきました。その祈祷場である天壇は、明代の1406年から約20年間をかけて建設されました。天壇公園には、主な建造物として祈年殿、圜丘壇(かんきゅうだん)、皇乾殿、皇穹宇(こうきゅうう)、斎宮があり、昭亭門から祈年殿へは丹陛橋と称する神道が通っています。
五穀豊穣を祈念するための祈年殿は1545年に建立された大享殿が原初で、清代の1751年に修復されたとき、それまで三層の屋根が青・黄・緑の瑠璃(るり)瓦から、修復時にすべて青色の瑠璃瓦に取り替えられています。現在の祈年殿は、落雷で焼失したために1889年に再建されたものです。大きさは直径32m、高さ38mで現存する祭壇としては中国最大です。内部には四季を表す4本の龍井柱、内外各12本の柱は内側が十二の月を、これに外側の12本を含めて二十四節気を、それぞれ表しています。
天を祭るための儀式を執り行う圜丘壇は、大理石でできた三層の円で構成され、皇帝は最上層の中央に立ち、天に向かって一年の報告をして天命を受けていました。狭い意味の天壇は、この圜丘壇を指します。ただし、建造物としては祈年殿のほうが有名で、天壇のシンボルとなっています。
皇乾殿は歴代の皇帝の位牌が祭られています。皇天上帝(天の神)の神位を置く皇穹宇は1530年に創建され、現在のものは1752年に再建されたものです。斎宮は皇帝が祈祷する3日前から斎戒沐浴をするための建物です。
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