四川省南西部の周辺地区にある峨眉山(3099m)は1996年12月、楽山市の楽山大仏とともに世界複合遺産として登録されました。省都・成都市から西約150kmの峨眉山市にあり、五台山(山西省)、天台山(浙江省)とともに中国仏教三大霊山の一つに数えられ、五台山、九華山(安徽省)、普陀山(浙江省)とともに、中国四大仏教名山の一つにも数えられています。 後漢時代に峨眉山には普賢菩薩が現れたという仏教信仰が起き、道教の霊場だった峨眉山に仏教寺院が建設されはじめ、最盛期には200近くにものぼったといわれています。現在は30近い寺院が保存されています。そのうちの一つ、万年寺にある普賢菩薩六牙白象銅鉄像は、北宋時代の980年に鋳造された仏像 で、高さは7.8m、重さは62tもあり、峨眉山で最も有名な仏像です。また、明代の1600年前後に建立された報国寺は、峨眉山の登山口近くにあり、斜面に弥勒殿、大雄宝殿、七仏殿、蔵経楼が下から順に配置されています。標高3079mの千仏頂(金頂)にある華蔵寺は金殿、銀殿、銅殿があり、その金殿から金頂の名が生まれました。 3000m級の頂が連なる峨眉山(最高峰は万仏頂)は、自然の宝庫でもあります。3000種を超える植物が自生しており、希少価値の高いものも少なくありません。動物も約2000種にのぼり、峨眉山は天然の動・植物博物館とさえ言われています。動物の中で最も人気があるのが、一線天、九老洞の付近に群れてい る猿で、遊び戯れる姿は心を和ませてくれます。 また、さまざまな形をした峰や滝、渓谷、洞窟など、いたる所で美しい景色が楽しめ、自然の景観を満喫することができます。その中でも特筆されるのが、金頂(万仏頂)で、日の出前の雲海と日の出はつとに有名で、その神々しい情景に感動しない者はいないと言われています。