ポタラ宮はチベット自治区の区都ラサ市のマルポリの丘の上、海抜3700メートルの場所にあるチベット仏教の総本山です。チベット統一王朝の吐蕃が7世紀中ごろに築いた王宮として始まっています。 1642年にダライ・ラマを首長とするチベット政府「ガンデンポタン」が成立すると、その本拠地になり、歴代のダライ・ラマによって拡充されました。しかし 、1994年にチベット動乱によりダライ・ラマ14世をはじめとするガンデンポタンがインドに亡命すると、中国政府はポタラ宮を接収し、現在では博物館として使用されています。 敷地面積41万u、建築面積13万u、内部は壁の色で識別できる白宮と紅宮に分けられています。白宮はダライラマの冬宮で、ガンデンポタン時代の政庁として使われてきました。 紅宮は主に宗教的な行事に使われていました。1994年に周辺の遺跡と合わせてラサのポタラ宮の歴史的遺跡群として、ユネスコ世界遺産(文化遺産)に登録されました。 ポタラ宮にはガンデンポタン時代の歴史文化財が保存されています。ダライラマ5世が北京で清の順治帝と会見する様子を描いたものをはじめとする約2500uにのぼる壁画、歴代ダライラマの霊塔や仏殿など1000近い仏塔、チベットを統一した吐蕃の第33代ソンツェン.ガムポや唐王朝から嫁いできた文成公主などの数多くの塑像、明や清の皇帝がダライラマに贈った金印、玉金などの歴史的遺産、工芸品など多彩な文物も所蔵されています。 ポタラ宮の歴史的遺跡群として2000年にラサ最大の寺院であるジョカン(大昭寺)が追加登録され、次いで01年にノルブリンカが追加登録されました。ノルブリンカは宝の庭という意味で、1755年にダライ・ラマ7世によって夏期の離宮として建設され、以後、歴代のダライ・ラマがそれぞれの離宮を建設しています。