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トップページ > 談々茶楼 > シリーズ三峡 > 第1回:霧の港町、重慶
シリーズ三峡
第1回:霧の港町、重慶
by 明石かおる

霧の港町、重慶
 2008年3月、約13年ぶりに三峡を訪れた。

 ご存知のとおり、約10年前、日本では「さよなら三峡」というキャッチコピーで観光客が大挙して三峡を訪れたが、その後、ブームは九寨溝などへ移り、最近では以前のように日本人観光客の大型団体を見かけることは少なくなった。

 かくいう私も、四川省には九寨溝、黄龍などを訪れる際に立ち寄っていたが、三峡の玄関口・重慶にはまさに13年ぶり。考えてみると、重慶が直轄市となってからは初めてだった。また、以前訪れたのは、真夏の8月と初冬の11月下旬であった。春の訪問は今回が初めてだ。

 重慶は、中華人民共和国成立後、中国内陸部の発展に大きく貢献した重工業都市であることは良く知られているが、それだけでなく、街自体にもなかなかの趣きがある。
 

長江沿いの喫茶店
 まず、坂が多く道も曲がりくねっていることが、”山城”とも呼ばれる重慶の街の大きな特徴だ。車で走っていると自分が東西南北のどちらに向かっているのか、街のどこを走っているのかわからなくなり、まるで迷路のようだ。何度も同じところを通っているような気持ちになる。それでいて、街を歩いていても迷子のような気持ちにならないのは、自然と歩くスピードが緩くなる坂道だからだろうか。

 また、長江を南に渡り対岸から重慶(渝中区)を見るものいい。長江から斜面いっぱいに建物が立ち並び、小高い山のようになっている街を、川風に吹かれ汽笛を聞きながらのんびり眺めるもの一興だ。春秋の重慶はぜひ自分の足で風を感じながら歩いてほしい。

 2つ目の特徴は、霧の街であることだ。四川盆地の東端にあり、長江と嘉陵江が合流する重慶では、冬から春にかけて霧が多い。太陽をすっきりと望めない日もあるが、霧のスクリーンがかかった夜景なども趣があるものだ。乾燥しがちな冬春の日本から行くと、気のせいか肌もしっとりしているような気がする。日本に「秋田美人」という言葉があるように、中国にも「重慶美人」という言葉があり、確かに美人が多いような気もする。これも霧による効果か。
 

長江夕景
 最後の特徴は、海岸線から2,500キロという内陸でありながら、港町であること。重慶の中心地・渝中区は、長江と嘉陵江に挟まれ、まるで半島のような形をしている。半島の突端・朝天門港には5,000トン級の高級クルーズ船から、貨物船、地元の人々の足となる生活船まで様々な船をみることができる。

 船に乗り出発する人、重慶に到着した人、乗客の荷物を運ぶ棒棒軍と呼ばれる運搬人、船員、乗客相手に地図や土産物を売る売り子・・・

 中国内陸部の交通の要所としての歴史をもつ落ち着きと、港町としての活気が入り混じった不思議な雰囲気をもっているのが、重慶ならではではないだろうか。船旅好きな方には、ぜひ世界に数ある港町と比較してほしい。

 今回、私が乗船した5つ星三峡クルーズ船「世紀之星(センチュリースター)号」の下り便(重慶から宜昌行き)は、重慶・朝天門港から毎週月曜日の22時30分に出港する。
 

朝天門港停泊中の世紀之星号
 日本を午前中に出発すればその日のうちに船に乗ってクルーズをスタートできる。それはそれで確かに魅力だが、今回はあえて前日に日本を出て、重慶で一日観光を入れた。そして、それは、変化の激しい重慶の顔と変わらない魅力が三峡クルーズにもう一味加わったことになり、旅の奥行きが広がった結果となった。

 皆さんにも、三峡クルーズ乗船の折にはぜひ重慶での探訪を加えていただきたい。

 次回は、いよいよセ世紀之星号(センチュリースター号)に乗船します。お楽しみに!
全室バルコニー付きの5つ星豪華客船
世紀之星(センチュリースター)で航く新・三峡クルーズ
センチュリースター号
毎週月曜重慶発、毎週金曜宜昌発
3泊4日のリバークルーズ

\55,300より(2名1室利用の場合)

古くから雄大で美しい景観で知られてきた長江三峡。瞿塘峡・巫峡・西陵峡に代表される渓谷に加え、神農渓や小三峡などの見どころも数多くあります。


また、2009年完成予定の三峡ダム建設に伴い長江の水位が上昇したため、新しい観光スポットや景観が楽しめるようになりました。

詳細はこちら