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水郷の街と言われる浙江省、江蘇省などの江南地方。それらもここ20年、ご多聞にもれず開発の波に晒されてきた。杭州は一流ホテルとこぎれいな店が立ち並ぶ現代的観光地となった。蘇州はビルだらけ団地だらけの中にこじんまりと古い街を残す巨大都市となった。
開発されるのが悪いわけではない。快適なホテルは旅行者にとっては素直にありがたい。昔を知らなければ古い街並みは日本の倉敷や津和野以上の規模だし充分に楽しめる。でも寂しい。
旅行者の身勝手さとわかっていてもビルの無い水郷の街を見たい。街のそこここに流れるクリーク(水路)、小舟に乗った美人が奏でる胡弓の音色、子どもたちの声が反響する狭い路地、長屋、お母さん達の川での洗濯、クリークに面した茶館では老人たちが緩やかな時を楽しんでいる。
そんな希望を叶えてくれるのは今や「烏鎮」「朱家角」「西塘」くらいである。入場料を取られても文句は言えない。
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