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いよいよ憧れの天空列車・青蔵鉄道に乗る。学生時代、乗合バスでゴルムドからラサへの真冬の1泊2日の本気で死ぬかと思った思い出が頭をよぎる。
西寧発20:07、N917次。ラサへは翌日の22:30到着予定。座席は硬臥。3段ベッドの中段。西寧発の青蔵鉄道は新型で、通常の硬臥とは異なり通路側に壁がある。ドアなしの6人部屋。カーテンはない。
窓際でぽっちゃり型のかわいい女の子が母親と思われる女性と窓越しに別れを告げている。
「お母さん?」
「はい。」
「あなたもラサへ行くの?」
「ゴルムドです。」
「旅行?」
「いいえ、ゴルムドの鉄道局で働いているのです。」
1か月の休みを終えてゴルムドに戻るのだと言う。
「先に休みます」と、私の席と向かいの中段に上がった。私と友人はしばらく下段に座っておしゃべりしていた。
荷物を取ろうと立ち上がると彼女の寝顔が見えた。頬に涙の伝わった跡があった。
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